🔍脱毛への意識
近年、美容クリニックやサロンでの施術や自宅でのセルフケアを含め、脱毛経験の有無についての調査(全国の20~60代の男女4888名)では34.2%と3割以上の方が脱毛をしたことがあると回答しました!特に女性の経験率が高く、54.2%と約半数の方が脱毛経験があると回答しており、脱毛意識の高さがうかがえます。
📌毛の構造
人間の体毛は実際に目に見えている毛だけで約150万本と言われています。一般的に「毛」と言われる部分を毛幹、毛穴を毛孔、そして目には見えない毛根があります。毛根の最下部には毛球があり、毛母細胞によって毛の発育を促しています。また、毛根のくぼみには神経や毛細血管が集中する毛乳頭があり、これが栄養を取り込んで毛を成長させます。
💡毛母細胞は毛の発生・成長に関与しているため毛母細胞がある限り毛は生えてきます。
近年の研修ではバルジ領域から作り出される発毛因子が毛母細胞をつくりだしていることが判明しました。その毛母細胞に毛乳頭からの栄養が送られ、毛が生成されるというメカニズムとなります。つまりバルジ領域を破壊すれば毛母細胞が生成されず、毛が生えません。
🧬毛周期
毛は伸び続けるわけではなく、生えてから抜け、また生えてから抜けるというサイクルはあります。これを毛周期と言い、成長期から退行期、休止期が繰り返し続きます。成長期の毛にレーザーを照射することで脱毛効果が発揮されます。なので、毛周期を考慮して施術間隔を決めることが重要です。例えば成長期の毛が多い時期程、脱毛の効果は高まり、退行期や休止期の毛が混在するほど効率は低くなります。毛周期には個人差がありますが成長期の毛が多くなる約2か月の間隔で施術をするのが理想的といえるでしょう!
📌脱毛の仕組み
医療機関で行うレーザー脱毛は、メラニン色素に反応して熱を発生するレーザー光を用いて、その熱で毛根の周辺の組織を焼くことで毛を生えなくなるようにします。1度の照射ですべての毛根組織にダメージを与えることはできないため、完全に毛を生えさせなくするためには毛周期に合わせて何度か照射する必要があります。
医療レーザー脱毛はレーザーによって毛根部に熱を与えることで脱毛効果を得ますが、機器によってレーザーの波長が異なり、その違いによって脱毛効果にも特徴があらわれます。医療レーザー脱毛によく用いられるのがアレキサンドライト(755nm)・ダイオード(810~940nm)・ヤグ(1060nm)の3種類です。
📊 医療脱毛に使われるレーザーの波長比較
レーザーの種類
波長
特徴
向いている肌質・部位
アレキサンドライトレーザー
約755nm
・メラニンに反応しやすい
・脱毛効果が高い
・色白〜普通肌
・ワキ・VIO・脚など太い毛に◎
ダイオードレーザー
約800〜940nm
・バランス型
・毛質・肌質問わず幅広く対応
・色白〜やや地黒肌
・産毛〜濃い毛まで対応
YAGレーザー
約1064nm
・波長が長く、皮膚深部に届く
・メラニン反応は弱め
・日焼け肌や色黒肌にも可
・男性のヒゲやVIO◎
📌波長の違いによる効果の違い
波長が短い(アレキ系)
波長が長い(YAG系)
・浅い層に届く
・深部(毛根・毛乳頭)に届く
・メラニンに強く反応しやすい
・メラニンの少ない肌にも使いやすい
・産毛や色素の多い肌はやや不向き
・色黒肌・敏感肌にも対応しやすい
🔥熱破壊式(ねつはかいしき)脱毛とは?
熱破壊式脱毛とは、医療レーザーを用いて毛根(毛乳頭やバルジ領域)に強い熱を一気に与え、毛を再生できないように破壊する脱毛方式です。
「ショット式」とも呼ばれ、医療脱毛の中でも特に効果が高い方式として知られています。
💎特徴と仕組み
項目
内容
作用の仕方
毛の黒いメラニンにレーザーが反応 → 熱が毛根に集中 → 毛を再生できないよう破壊
対象
成長期の毛(黒くてしっかりした毛)に強く反応
効果
1回の照射でも効果を実感しやすい/永久脱毛効果が高い
痛み
比較的痛みを感じやすい(輪ゴムで弾かれるような痛み)
向いている人
・早く効果を実感したい人
・しっかり脱毛したい部位(ワキ・VIO・ヒゲなど)
❄️ 蓄熱式(ちくねつしき)脱毛とは?
蓄熱式脱毛は、弱いエネルギーを連続的に照射し、皮膚の浅い層にある「バルジ領域」に熱を蓄積させて脱毛する方式です。
💎蓄熱式脱毛|特徴と仕組み
項目
内容
ターゲット部位
バルジ領域(毛の再生を指令する細胞が集まる場所。表皮に近い浅い層)
熱のかけ方
低出力の光を連続的にスライド照射し、皮下にじんわりと蓄積させる
痛み
非常に少ない(「温かい」「マッサージのような心地よさ」と感じる方が多い)
効果の実感タイミング
即効性はやや控えめ。4~6回目以降から徐々に実感しやすい
向いている人・部位
・痛みに敏感な方
・顔・背中・うなじなどの産毛が多い部位
・敏感肌の方
🔥 熱破壊式と❄️蓄熱式の違い
項目
熱破壊式
蓄熱式
ターゲット
毛乳頭・毛母細胞
バルジ領域
熱のかけ方
高出力で一気に熱を集中させる
低出力をじわじわ当てる
痛み
強め(輪ゴムで弾かれる感じ)
弱め(温かいマッサージのような感覚)
効果実感
比較的早い
徐々に実感
向いている毛質
太くて濃い毛
うぶ毛や敏感肌
✅プライムレイズ(PrimeLase)とは?
**プライムレイズ(PrimeLase)は、スペインの医療機器メーカー「Cocoon Medical社」が開発した、医療用脱毛レーザー機器です。
日本国内でも医療脱毛クリニックで広く導入されており、「痛みが少なく、全身に使える高出力脱毛機」**として高い評価を得ています。
💎プライムレイズの特徴まとめ
項目
内容
照射方式
熱破壊式・蓄熱式の両モードに対応可能(ハイブリッド型)
使用レーザーの種類
主にダイオードレーザー(810nm / 940nm)
照射スピード
最大10ショット/秒の高速照射(全身脱毛でも施術時間が短い)
冷却システム
強力なコンタクト冷却機能で、痛みや熱さを最小限に
対応部位・肌質
顔・VIO含む全身、産毛・日焼け肌・色黒肌にも対応可能
痛みの感じ方
冷却併用+スライド照射により**「ほぼ無痛」と感じる人も多数**
✨プライムレイズのメリット
熱破壊式と蓄熱式を部位や毛質に応じて使い分けられる
産毛や敏感部位にも対応できる高い安全性
痛みが非常に少なく、初めての方でも安心
💡 注意点
機器の性能を最大限引き出すには施術者の経験と技術が重要
脱毛効果の感じ方には個人差あり(毛周期・肌質・部位など)