
【院長が解説】二重でよく聞く「ハム目」って何?治せる?整形失敗を防ぐ方法を解説!
目次
二重整形後にぶくぶくと腫れてしまうまぶた、通称「ハム目」。
- ハム目になるのが怖くて、手術に踏み切れない…
- もしハム目になって、治らなかったらどうしよう…
そんな不安を抱えていませんか?
実は、ハム目になる・ならないの分かれ道は、医師の技術だけでなく、手術前の「あなたと医師との対話」にあります。
この記事では、「ハム目」の本当の原因から具体的な修正方法、そして満足できる選択をするための予防策まで、徹底的に解説します!
この記事を読めば、こんな悩みが解決します!
- そもそも「ハム目」って何?
- ハム目になってしまったら治せるの?
- ハム目を防ぐには「入念なカウンセリング」が必要!
この記事を書いた人

井上礎馬(PEGASUS CLINIC院長)
内科・泌尿器科と初期研修を含め勤務し、自ら美容診療を学ぶ。 その後業界最大手クリニックで7年間院長を務め、美容皮膚科・外科診療についても学んだ後、PEGASUS CLINICを開院。 「日本美容外科学会」「日本内科学会」「日本美容外科学会正会員」など全7つの所属学会認定医。
01そもそも「ハム目」って何?
「ハム目」とは医学的にどのような状態で、なぜ起きてしまうのでしょうか。まずは「ハム目とはどんな状態か?」から詳しく解説します。
ハム目=ハムのように“腫れ上がった”まぶた
ハム目とは、二重のラインの下にある皮膚が、糸で縛ったボンレスハムのようにぷっくりと膨らんでしまっている状態を指します。
この状態になると、まつ毛の生え際に皮膚が覆いかぶさり、眠たそうな印象になってしまいますし、謂わゆる「二重整形に失敗した目」に見られてしまいます。
ただし、眠そうに見えるからといって、それだけで「ハム目だ」というわけではありません。
膨らみの原因となっているのは、二重ラインの下で余ってしまった皮膚や、その下にある眼輪筋(がんりんきん)という筋肉なのです。ここからはハム目になってしまう原因を詳しく解説していきます。
「ハム目」になってしまう原因って?
少なからず起こってしまう原因
「施術のダウンタイム」によるもの
二重手術後のダウンタイムとは、腫れやむくみが治るまでの期間のことです。
この期間はまぶたが腫れぼったくなり、一時的にハム目のような状態になります。特に術後ケアが不十分だったり、体質的に腫れが引きにくい人は症状が長引きやすいです。
感染症などトラブルがあると慢性的な炎症になり、膨らみが残りやすいので注意が必要です。
ハム目かどうかの見極めは、腫れが収まるまで待つことも大切です。
「まぶた脂肪の多さ」によるもの
まぶたは非常に薄い皮ではありますが、当然“脂肪”も存在します。
この脂肪が多いと、脂肪分が二重ラインの下にたまり、まぶた全体が厚く腫れぼったい印象になります。
つまり埋没や切開二重手術のタイミングで、二重ラインを作るのとあわせて、脂肪を十分に除去しないと、ハム目になりやすくなってしまいます。
「医師のデザイン不足・施術ミスに」よる原因
二重幅を広く取りすぎてしまう
二重幅を広く作り過ぎてしまうと、二重ラインの下に余分な皮膚や筋肉がたまりやすくなり、「ハム目」の膨らみができます。
特に日本人はまぶたの脂肪が多いため、広い二重幅は腫れぼったい印象を強めることが多いです。医師が骨格やまぶたの状態、普段の目の開き方を考慮せず、単に“お客様からの理想・要望”だけをきいて広く作ってしまうことで起こりがちです。
「目を開く力」を考慮していない
目を開く力が弱い、つまり眼瞼下垂(がんけんかすい)のような状態の場合、広い二重幅を作ると目がしっかり開かず、まぶたが垂れ下がったように見えることがあります。
つまり、二重をつくることだけを考えて二重ラインをデザインしてしまい、邪魔な構造物(脂肪・筋肉・眼瞼下垂など)を残したままデザインしてしまうことで、ハム目になってしまいます。
皮下の組織を取りすぎている
逆に、皮膚や眼輪筋などの組織を過剰に取り除いてしまうと、その部分だけへこんでしまいます。つまり二重ラインが不自然に盛り上がって見えてしまい、ハム目の原因となります。
【院長コラム】“要望通りの施術”がハム目の原因に…!?
- 憧れの“あの人”と同じ二重になりたい
- 私も“このライン”で二重を作って欲しい
などなど、美容に興味があるお客様ほど「ご自身の理想・要望」を固めてから来院いただく方が多くいらっしゃいます。
もちろんそれ自体は非常に良いことなのですが「最も可愛くなれる二重ラインは、人によって異なる」ということをぜひ覚えていただきたいです。
これまで美容クリニックの院長として見てきた“ハム目”のほとんどが、「医師がお客様に言われた通りにラインをつくってしまったこと」が原因であるケースが大半です。つまりそこに“医師のデザイン提案がなかった”ということ。
私たちとしてもお客様の言うとおりに施術するのは簡単ですし、その方が楽ではあります。しかし本当にあなたが可愛くなれる二重ラインは「医師の経験」がないとなかなか判断ができません。
そのためぜひカウンセリング時の医師からの提案を受け入れ、一緒に美しい二重を作っていただきたいと思っています。
02もしハム目になったらどうする…?修正はできる?
ダウンタイムを終えてもまぶたの腫れぼったさが改善されない場合、とても不安になりますよね。ですがハム目は、適切な修正手術で改善することが可能です。
ここからはハム目の具体的な治し方について詳しく解説します!
ハム目の修正は“可能”!
二重まぶたの修正によって、ハム目を治すことは可能です。
ダウンタイム中の腫れが原因の場合もありますので、まずは半年から1年ほど様子を見る必要があります。ハム目の症状が続く場合は、まぶたの厚みが原因の「まぶたの脂肪取り」や「二重切開法」、まつ毛にかぶさる皮膚を切除する「ハム目修正(睫毛上皮膚切除)」、目の開きを改善する「眼瞼下垂治療」などが検討されます。
どの方法が適しているかはまぶたの状態によって異なるため、医師に相談することが重要です。
【院長コラム】美容施術のセカンドオピニオンを「他院修正」という!
ハム目に限った話ではありませんが、美容施術が思うようにならなかった場合、別のクリニックで再度治すことを「他院修正(たいんしゅうせい)」といいます。
一般的に他院修正は「3回まで」といわれています…、が、医学的に「〇回まで」という厳密な回数制限が定められているわけではありません。
というのも想像できるかとは思いますが、もともと自然だった目元に少なからず傷をつけているわけですから、次に、次に…、と修正をくり返すほど、目元に負荷がかかって失敗のリスク、延いては「目元へのダメージ」が蓄積されてしまいます。
そのため修正する部位にもよりますが、ネット上の情報だけを信じるのではなく、まずは現在の状況を医師に見せて「今、今回は修正が可能か?」を診断してもらうようにしましょう!
埋没二重のセカンドオピニオン「他院修正」とは?回数やリスク、デカ目手術も解説!
他院で埋没二重整形をしたが「理想の二重にならなかった…」というご相談を当クリニックでも多くいただきます。 本記事では「そもそも、他院で失敗した二重も修正できるのか?」「できるなら何回可能なのか?」まで詳しく解説していきます! この記事では、こんなお悩みに回答します! 埋没の失敗は治せ
03ハム目を防ぐ最善策は「徹底したカウンセリング」
ここまでハム目の原因や治し方について解説してきましたが、これから二重整形を考える方にとって最も知りたいのは「どうすればハム目を防げるのか」ということではないでしょうか?
ハム目を避けるために最も重要なのは、施術前の「医師とのカウンセリング」です。 その理由について詳しく解説していきます!
なぜカウンセリングが重要なのか?
実は、ハム目になってしまう根本的な原因は、お客様が希望する「理想の二重幅」と、その方のまぶたで無理なく実現できる「自然な二重幅」との間にギャップがあるまま、施術に進んでしまうことにあります。
この「理想と現実のギャップ」を埋め、ご自身に本当に似合うラインを見つける唯一の方法が、施術前の丁寧な「カウンセリング(対話)」なのです。
カウンセリングでのシミュレーションで大切なのは、希望する二重幅にした場合、まぶたの皮膚がどのように折りたたまれるかを、医師と患者様が一緒に確認することです。
自分にあう二重を、医師と“一緒に見つける”
「できるだけ幅の広い平行二重にしたい」と希望される方は少なくありません。 しかし、ご自身の骨格やまぶたの皮膚の厚みによっては、その希望がハム目のリスクを高めてしまうことがあります。
誰にでも実現可能で、かつ自然に見える二重の幅には限界があるのです。
大切なのは、医師との対話を通じて、ご自身の希望をしっかりと伝えたうえで、専門家としてのアドバイスに耳を傾け、自分にとって最も満足のいく、かつリスクの少ないデザインを一緒に見つけていくことです。
デザイン失敗は「すり合わせ不足」で起こる
医師の美的センスは省きますが、ハム目のようなデザインの失敗は、医師とお客様との「すり合わせ不足」で起こります。つまり“カウンセリング・ヒアリングが足りていない”ということです。
できるだけ多くのお客様を施術させていただくとなると、どうしても「ひとりあたりに割ける施術時間」が減ってしまいます。美容業界において最も割かれやすいのが「カウンセリング(すり合わせ)の時間」になります。その結果、
- スタッフから医師へ、間違ったデザイン要望が伝わってしまう
- 医師としての提案を控え、「お客様の要望」を通してしまう
などが起こり、最終的なデザインの方向性がズレてしまいがちです。だからこそ当クリニックでは、ハム目に限らず美容整形はすべて「事前のカウンセリングが最も重要」と考えているのです。
当クリニックでは「1人あたり30分以上」のカウンセリングを実施!
当クリニックでは、すべての施術を院長の私、井上が担当するのはもちろん、お客様とのカウンセリング時間は「約30分※」じっくりと実施しています。
またヒアリングとあわせて鏡を持って一緒に仕上がりをイメージするデザインタイムも設けていますので、不安なことがあれば気軽に聞いていただければと思います。
※大手の場合:カウンセリング時間「1分〜2分」の事例あり
04ハム目に関するよくある質問
Q. 修正手術は、前の手術からどれくらい期間を空ければ良いですか?
A. 前の手術による組織のダメージが完全に落ち着いてから行うのが安全です。
目安として、埋没法の場合は術後1〜2ヶ月程度、切開法の場合はできれば6ヶ月程度の期間を空けることを推奨しています。
Q. 他院で行った手術の修正もお願いできますか?
A. はい、対応可能です。
実際に当クリニックにも、他院での手術結果にお悩みの方がご相談にいらっしゃることもあります。いわゆる「他院修正」は技術的にも難しい手術とされますが、一人で悩まず、まずは一度お気軽にご相談ください。
05“不安”はゼロにしてから施術しましょう!
ハム目への不安もぜひご相談ください
この記事では、二重整形におけるハム目の原因から治し方、そして最も重要な対策は「医師との対話」にあることを解説してきました。
これから二重整形を考えている方の不安と、すでにハム目でお悩みの方の辛い気持ちの両方に寄り添い、この記事が少しでも解決の糸口になれば幸いです。どちらの場合も、信頼できる医師に相談することが、解決への第一歩です。
この記事のポイント
- ハム目は二重の幅やまぶたの厚みが原因で起こる
- ダウンタイムの腫れと混同せず、最低でも3ヶ月は様子を見る
- 修正は主に切開法で行うことが可能
- 最大の予防策は、術前の丁寧なカウンセリングとシミュレーション
- 信頼できる医師選びが最も重要
PEGASUS CLINICでは、あなたの不安な気持ちに真摯に寄り添い、最適な解決策を一緒に見つけます。まずはカウンセリングで、あなたの悩みや理想のイメージを、私たちにお聞かせください。
この記事を書いた人

井上礎馬(PEGASUS CLINIC院長)
内科・泌尿器科と初期研修を含め勤務し、自ら美容診療を学ぶ。 その後業界最大手クリニックで7年間院長を務め、美容皮膚科・外科診療についても学んだ後、PEGASUS CLINICを開院。 「日本美容外科学会」「日本内科学会」「日本美容外科学会正会員」など全7つの所属学会認定医。