
クマタイプの見分け方と改善方法!
目次
近年、お客様から寄せられる「クマに関する悩み」には、さまざまなものがあり時代背景・美意識の変化を反映した傾向が見られます。お客様からよくいただく声としては「疲れて見える」「老けて見える」リモートワークやマスク生活で目元の印象が強調されるようになり気になるようになったという方がほとんどです。また、同時にコロナによる緊急事態宣言でマスク生活になったことにより、マスクで隠せるうちにクマ治療をしよう!という需要が急激に高まりました。TikTokやInstagramなどのSNSでクマ治療ができることを知り、相談が一気に増加しました。ですが、クマは自己判断が難しく、何がクマなのかということをしっかりと理解しないままクマ治療を行い後悔している方も少なからずいます。
「クマ」=脱脂法のみで一発で治る!という認識のもと施術を行った方たちが、脱脂後の「くぼみ」「色味」が目立つことによりヒアルロン酸や脂肪注入を追加で行ったり、場合によっては再度、脱脂法や裏ハムラ・表ハムラ法などにより他院修正を行うことも多いのが現状です。そこでクマの種類はアプローチ方法、その他自分のクマは何タイプなのかを知ることが重要となります。この記事ではクマ治療を検討している方やクマ治療を行ったのにも関わらず、満足のいく結果にならなかった方にもわかりやすいようにクマのタイプとアプローチ方法をまとめていきます。
🧠 クマ治療の種類と適応早見表
治療法 | 主な効果 | 向いている症例 | 備考 |
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脱脂法(経結膜脱脂) | 脂肪のふくらみ除去 | ● 黒クマ(ふくらみタイプ) ● 若年層(皮膚のたるみが少ない) |
単独だと「凹み」や「色味」が目立つこともある |
裏ハムラ法 | ふくらみの脂肪をくぼみに移動してなだらかに | ● 黒クマ+軽度のくぼみ ● 全体的にボリュームはあるがバランスが崩れている |
ボリュームの分配で自然な目元に |
表ハムラ法 | 皮膚を切開して脂肪移動 | ● 皮膚のたるみが強い ● 目の下にしわ・余剰皮膚あり |
ダウンタイム長め/外反のリスク要注意 |
ヒアルロン酸注入 | くぼみ改善・影をぼかす | ● 青クマ・黒クマ(軽度のくぼみ) ● ダウンタイム少なく試したい方 |
一時的(持続:6か月〜1年)/細かい注入技術が必要 |
脂肪注入(CRF/ナノリッチ) | くぼみ改善+肌質改善 | ● くぼみ+皮膚のハリ不足 ● 長期効果を望む方 |
定着率に個人差あり/ややコスト高 |
PRP注入 | 色味改善・ハリ改善 | ● 茶クマ・紫クマ ● 肌の再生力を高めたい方 |
効果に個人差/繰り返し必要なことも |
レーザー治療(トーニングなど) | 色素沈着の改善 | ● 茶クマ(メラニン由来) ● 肌全体のくすみ改善にも |
複数回必要/PIH(炎症後色素沈着)注意 |
スキンケア・内服(ビタミンC、トラネキサム酸など) | 色素沈着・くすみ対策 | ● 軽度の茶クマやくすみ ● 肌のメンテナンス目的 |
単独では限界あり/他治療と併用推奨 |
🧭 治療選びのポイント
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ふくらみが主原因 → 脱脂・ハムラ系
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くぼみが主原因 → ヒアルロン酸 or 脂肪注入
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色味が主原因 → PRP・レーザー・スキンケア・脂肪注入
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混合型→ 複合治療がベスト
ほとんどのお客様が混合型で何かひとつだけが該当しているという方は稀です。よって、クマ治療を行う際もさまざまな施術を複合的に行うことをおすすめすることが多いです。その中で優先順位を決めて一部のみ施術を行うこともあれば1度に全て行う方もいます。
🧑⚕️ 診察でのクマの見分け方
①【色味】をチェック
見た目 | 主な原因 | チェック方法 | 対応治療 |
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青クマ | 血行不良・皮膚の薄さ | 皮膚を横に引っ張ると色が薄くなる | ヒアルロン酸/PRP/生活習慣改善 |
茶クマ | 色素沈着(炎症・こすり癖) | 引っ張っても色が残る(皮膚に色がついている) | トラネキサム酸/美白外用/レーザー |
赤クマ | 毛細血管の透け・血流 | 明るい照明下で赤み/青みが目立つ | 血流改善/PRP/ハイフ |
紫クマ | 皮膚の薄さ+血管透け | 青と赤の混合/加齢とともに増える | PRP/ナノ脂肪/再生系注入 |
②【凹凸・影】をチェック
見た目 | 主な原因 | チェック方法 | 対応治療 |
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黒クマ(影クマ) | 脂肪のふくらみとくぼみのコントラスト | 上を向くと目立ちにくくなる(影が消える) | 脱脂/裏ハムラ/脂肪注入 |
眼窩脂肪の突出 | ふくらみが常に見える | 眼球側から圧を感じる・皮膚はピンと張っている | 脱脂 or ハムラ法 |
くぼみ主因 | 頬上部や目の下が痩せている | 目の下を軽く持ち上げると改善 | ヒアルロン酸/脂肪注入(CRF) |
③【皮膚の質感・たるみ】をチェック
見た目 | 主な原因 | チェック方法 | 対応治療 |
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ちりめんジワ | コラーゲン減少・乾燥 | 目の下を軽く引っ張ると滑らかになる | スキンブースター/PRP/デルマシオなど |
皮膚のたるみ | 加齢による皮膚の余り | 笑った時に下垂が強く出る | 表ハムラ/たるみ治療併用 |
肌の薄さ | 眼輪筋・真皮が薄い | 血管や骨の透け感あり | ナノリッチ/PRP/生活改善 |
🧭 総合判断のコツ
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色味×凹凸の両方に注目:単独で判断せず、色と立体の組み合わせで分類。
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光の当て方を変える:自然光、斜め光、真上からの光で観察。
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診察中に鏡を使って説明:患者自身に視覚的変化を共有しやすく信頼につながる。
✅クマの見分け方チェックリスト
💡色が気になる場合
◆横に引っ張ると薄くなる→青クマ
▶原因:血行不良・皮膚の薄さ
✨改善策→脂肪注入
◆引っ張っても変わらない→茶クマ
▶原因:色素沈着(摩擦・紫外線・メイク残りなど)
✨改善策→ゼオスキン・ピーリング・ピコトーニング・内服など
◆赤紫っぽく見える→紫クマ
▶原因:血管の透け・皮膚の薄さ
✨改善策→脂肪注入
💡ふくらみが気になる場合
◆朝に強く出る、前かがみで目立つ → 脂肪クマ
▶︎ 原因:眼窩脂肪の突出
✨ 改善策→脱脂術・裏ハムラ法・脂肪注入
💡窪み・やつれが気になる場合
◆影になって疲れて見える → くぼみクマ
▶︎ 原因:脂肪や骨の減少
✨ 改善策→ヒアルロン酸注入・脂肪注入(CRF・ナノリッチなど)
💡基本、クマはひとつが原因ではなく複数が重なっている混合型がほとんどです!
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✅ 「青+茶」「脂肪+くぼみ」など、複数が重なっていることがよくあります
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▶︎ 診察でどの要素が主因かを見極めることが重要です
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鏡を使用して(お客様自身にも見せて共有)医師と一緒に確認していきましょう!
この記事を書いた人

ペガサスクリニック担当者
美容医療の経験豊富な井上院長とスタッフが、常に「お客様視点」を意識して、分かりやすくタメになる専門美容知識を発信いたします。