たれ目形成の基本!『グラマラスライン』って何?併せて検討すべきセット施術まで解説!
目次
ぱっちり目になるのには『グラマラスライン(たれ目)形成を行いましょう!』という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
でもそもそも「グラマラスラインってどこ…?」「埋没みたいにプチ整形でできるの…?」と分からないことも多いのではないでしょうか。
本記事ではぱっちり目を目指すあなたに向けた『グラマラスラインの基礎知識』を、院長監修の上詳しくご紹介していきます!
この記事を書いた人
井上礎馬(PEGASUS CLINIC院長)
内科・泌尿器科と初期研修を含め勤務し、自ら美容診療を学ぶ。 その後業界最大手クリニックで7年間院長を務め、美容皮膚科・外科診療についても学んだ後、PEGASUS CLINICを開院。 「日本美容外科学会」「日本内科学会」「日本美容外科学会正会員」など全7つの所属学会認定医。
01グラマラスライン(たれ目形成)とは?

グラマラスラインは、下まぶたを下げることで優しいたれ目を作る美容整形の施術です。
「下眼瞼下制術(かがんけんかせいじゅつ)」や「下眼瞼拡大術」、「たれ目形成」とも呼ばれていて、“目元の印象を大きく変えられる施術”として注目されています。
つり目がちで「きつい印象に見られる」「怒ってる?と言われる」といった悩みを持つ方や、もっと目を大きく見せたいという方にピッタリの施術です。
下まぶたの目尻側を数ミリ下げるだけですが、その効果は大きく、たった数ミリの違いで目元全体の雰囲気がガラッと変わるのがグラマラスラインの特徴です。
下まぶたを下げてたれ目を作る施術
グラマラスラインは、具体的には下まぶたの外側(目尻から黒目の外側あたり)を下方向に引き下げる施術です。
下まぶたのカーブを調整することで、白目の見える範囲が広がり、目の縦幅が大きくなります。
施術方法は主に3種類あり、
- 糸で固定する「埋没法」
- まぶたの裏側から切開する「結膜切開法」
- まつ毛の生え際を切開する「皮膚切開法」
上記3パターンがあります。どの方法を選ぶかによって、ダウンタイムや効果の持続期間、仕上がりの自然さが変わってきます。
下まぶたを下げることで得られる効果は、たれ目になるだけではありません。
目の縦幅が広がることで目全体が大きく見え、涙袋も強調されるため、華やかでぱっちりとした目元になります。「アーモンドアイ」や「パンダ目」とも呼ばれる、丸みのある可愛らしい目元になります!
【院長コラム】グラマラスライン形成はこんな人におすすめ!

グラマラスラインは、次のような悩みや希望を持つ方に特におすすめしています。
まず、つり目を改善したい方。
目尻が上がっているつり目は、クールで知的な印象を与える一方で、「きつそう」「怒ってる?」と言われてしまうこともあります。
グラマラスラインで目尻側の下まぶたを下げることで、優しく柔らかい印象のたれ目に変えることができます!
次に、目を大きく見せたい方。
グラマラスラインは目の縦幅を広げる施術なので、「もっとぱっちりした目になりたい」「カラコンが映える目元にしたい」という方にぴったりです。白目の見える範囲が増えるため、目力がアップして印象的な目元になります。
また、愛らしく可愛い雰囲気を演出したい方にも向いています。たれ目は愛嬌のある優しい印象を与えるため、「親しみやすい雰囲気にしたい」「女性らしい柔らかい目元に憧れる」という方から人気です!
02グラマラスラインをつくる方法は?
グラマラスラインには複数の施術方法があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。施術によって得られる効果も詳しく見ていきましょう!
3つの施術方法(埋没法・結膜切開法・皮膚切開法)
グラマラスラインの施術方法は、大きく分けて3種類あります。
①埋没法(タッキング法)
埋没法は、メスを使わずに医療用の糸でまぶたの裏側を固定する方法です。
最大のメリットは、ダウンタイムが短く、施術時間も30分程度と手軽な点。傷跡が残らず、万が一気に入らなければ元に戻すことも可能です。
ただし、糸で固定しているだけなので、時間が経つと効果が弱まり、元の状態に戻ってしまう可能性があります。「まずは試してみたい」「プチ整形から始めたい」という方に向いている方法です。
②結膜切開法
結膜切開法は、下まぶたの裏側(結膜側)を切開して、下まぶたを引っ張る筋肉と筋膜を縫い縮める方法です。
まぶたの裏側からアプローチするため、表面に傷跡が残らないのが大きな魅力です。
埋没法よりも効果の持続性が高く、より確実にたれ目のラインを形成できます。ただし、切開を伴うため埋没法よりはダウンタイムが長くなり、後戻りが起こる可能性もゼロではありません。
③皮膚切開法
皮膚切開法は、下まつ毛の生え際を切開して行う施術で、3つの方法の中で最も効果が高く、長期間持続する特徴があります。
余分な皮膚を切除できるため、たるみがある方や、より確実な効果を求める方に適しています。
半永久的な効果が得られ、後戻りもほとんど起こりません。術後5日〜1週間で抜糸が必要ですが、丁寧なアフターケアを行うことで、傷跡はまつ毛のラインに隠れてほとんど目立たなくなります。
得られる効果(たれ目・目が大きく見える・涙袋強調)

グラマラスラインで得られる効果は、たれ目になるだけではありません。
優しく愛らしいたれ目に!
下まぶたの目尻側を下げることで、きつい印象のつり目が優しいたれ目に変わります。目元の印象が柔らかくなり、「親しみやすい」「癒し系」といった雰囲気になります!
目の縦幅が広がってぱっちり見える!
下まぶたを下げることで白目の見える範囲が増え、目の縦幅が広がります。これにより、目全体が大きくぱっちりとした印象になり、目力がアップします。「もっと目を大きく見せたい」という方にもオススメです!
涙袋が強調されて華やかに!
下まぶたのラインが変わることで、涙袋がより強調されて見えるようになります。
涙袋は若々しさや可愛らしさの象徴。ぷっくりとした涙袋が目立つことで、華やかで魅力的な目元になります!
アイメイクが映える!
実は目の縦幅が広がることで、アイメイクの表現の幅も広がります。
下まぶたのメイクスペースが増えるため、より華やかなメイクを楽しむことができます!
【よくある質問】ダウンタイムはどれくらい?
施術方法によって、ダウンタイムは異なります。
埋没法は腫れや内出血が少なく、1週間程度で落ち着くことが多いです。
結膜切開法と皮膚切開法は、腫れや内出血が1〜2週間程度続き、白目にむくみが出ることもあります。ただし、メイクで隠せる程度のものがほとんどです。
完全に自然な仕上がりになるまでには1ヶ月程度、完成までには3〜6ヶ月を目安に考えておくとよいでしょう。抜糸が必要な場合は、術後5日〜1週間で来院が必要です。
03“グラマラスラインだけ”で可愛くなる?
グラマラスラインは魅力的な施術ですが、実は単体で行うことにはいくつかの注意点があります。
注意点①:「横幅」は変わらないこと

グラマラスラインの最も大きな特徴であり、同時に限界でもあるのが「目の縦幅は広がるが、横幅は変わらない」という点です。
グラマラスラインは下まぶたを下方向に引き下げる施術なので、目の縦のサイズは確実に大きくなります。しかし、目の横幅(目頭から目尻までの長さ)は一切変わりません。つまり、「縦にだけ広がった目」になってしまうのです。
元々目の横幅がしっかりある方なら問題ありませんが、横幅が小さめの方がグラマラスラインだけを行うと、縦長の不自然なバランスになってしまう可能性があります。
「ぱっちりした大きな目にしたい」という希望を持っている方の多くは、実は縦にも横にもバランス良く広がった目を想像しています。グラマラスライン単体では、その理想を完全には叶えられないケースが多いのが現実です。
注意点②:下方向だけだとバランスが悪くなることも…
顔全体のバランスから見ると、目が縦長になりすぎて「丸すぎる目」「不自然に縦に長い目」という印象を与えてしまうことがあります。
特に、もともと目の横幅が狭い方や、目と目の間隔が広い方の場合、グラマラスラインだけでは顔全体のバランスが悪く見えてしまうリスクが高くなります。
また、下まぶただけを動かすため、上まぶたとのバランスが崩れることも。目全体として見たときに、「なんだか不自然だな」と感じる仕上がりになってしまう可能性があるのです。
美しい目元は、パーツ単体ではなく、顔全体とのバランスで決まります。グラマラスラインだけに注目するのではなく、目の横幅や顔全体の印象も含めて検討することが重要です。
【院長コラム】推奨は「目尻切開」とのセット!

当クリニックで、グラマラスライン(たれ目形成)される方に推奨しているのが、目の横幅を広げる『目尻切開』とのセット施術です。
“切開”と聞くと恐怖感があるかもしれませんが、内容としては、目尻に少し切れ込みを入れる程度ですので、ダウンタイムも非常に短く、かつ傷跡も残りづらいです。
『下+横方向』に広げることで、理想の“アーモンドアイ”に!

上の図の青部分が、いわゆる「グラマラスライン」です。ここに白線位置で切開を加えることで、下方向だけでなく横方向にも広がり『白眼の領域』が増えます。
術前と比較しながら、より詳しく見てみましょう。
右写真が『たれ目形成+目尻切開』を併用したデザインイメージです。目尻側も広く幅をとることで、ダラっと下に瞼が下がった印象から、白眼の領域が多い、ぱっちり目元に見えるのが分かると思います。
ぱっちりと見せるにはただむやみに引き伸ばすのではなく、“上下、左右の間隔を踏まえてデザインを決めること”が大切なのです。
04『目のバランス』を踏まえた提案が大切!クリニックでの“カウンセリング”が最重要!
本記事でも紹介したように、ぱっちり目元は『グラマラスラインができれば良い』というものでは決してありません。
- グラマラスラインをつくったうえで、横幅は足りているか?
- たれ目をつくったことで、返って“たるみ”のある目に見えないか?
など、あなたの目全体を診察・カウンセリングしたうえでデザインを決めていくことが不可欠。
術式で決めるのではなく「あなたの目元」にあった施術を行います!

当クリニックは長年美容医療に従事したスタッフからのヒアリングはもちろん、施術前には必ず、私、井上(院長)のカウンセリングを実施。
1人あたり30分以上かけてじっくり目元を見て、その上で“理想を叶える”のに最適な術式を提案・ご説明します。
術式はご自身で決めるのではなく、医師が最終決定するもの。そのための過程である“ヒアリング・カウンセリング”で、ぜひあなたの「なりたい」をお聞かせください!
この記事を書いた人
井上礎馬(PEGASUS CLINIC院長)
内科・泌尿器科と初期研修を含め勤務し、自ら美容診療を学ぶ。 その後業界最大手クリニックで7年間院長を務め、美容皮膚科・外科診療についても学んだ後、PEGASUS CLINICを開院。 「日本美容外科学会」「日本内科学会」「日本美容外科学会正会員」など全7つの所属学会認定医。