 
      クマ取りレーザー!?は茶ぐま改善?小じわ改善!?
目次
「色ぐまとは?」目の下の皮膚の色素沈着や血行不良によって黒ずんで見えることを指します。色ぐまにはさまざまな種類があり、原因もそれぞれ異なります。よって、改善するためのアプローチ方法も異なるため、自分は何ぐまなのか?をしっかりと理解することがとても重要です。このコラムでは「色ぐま」についての種類や原因、改善方法について解説していきます。「色ぐま」のほかに「目の下の小じわ」についてもレーザーや肌育注射でアプローチが可能な内容についても一緒に触れていきますので是非、参考にしてみてください。

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ペガサスクリニック担当者
美容医療の経験豊富な井上院長とスタッフが、常に「お客様視点」を意識して、分かりやすくタメになる専門美容知識を発信いたします。
🔍クマとは?
まず、「クマ」とは何なのか。「クマ」とは目の下のふくらみや窪みなどの凹凸や色ぐま、小じわやたるみなどの総称です。一括りに「クマ」とはこれだ!と断言するのは人によって気にしていることが異なるので難しい部分となります。「クマ取り」となると目の下の脂肪を脱脂する方法や「裏ハムラ法」といった脂肪を再配置する外科施術をイメージする方が多いのではないでしょうか。実際、ふくらみや窪みなどの凹凸は外科施術がベストと言えるでしょう。切開を加えることでたるみや小じわへのアプローチも可能となります。ですが、外科施術は怖い・・・。ダウンタイムが取れない。などのことからレーザーや注射などでクマの状態を少しでも良くしたい!という方も多くいらっしゃいます。今回はレーザーや肌育注射ではどのような「クマ」へのアプローチが可能なのかについてまとめていきます!
🔍あなたのクマの種類(色ぐま)は?
色ぐまには大きく分けて3つの種類があります。それが「茶ぐま」「青ぐま」「黒ぐま」です。「色ぐま」はほとんどの場合1つのみではなく、混在していることがほとんどです。適切なアプローチを行わないと改善が難しいのでわかりやすく解説していきます。
茶ぐまの特徴
「茶ぐま」とは目の下の皮膚が茶色っぽく見えるクマで、主にメラニン色素の沈着によって起こります。つまり、「色素沈着型のクマ」です。目の下の皮膚は非常に薄くできており、摩擦や炎症の影響を受けやすいため、慢性的な刺激が続くことで「茶ぐま」になります。
【主な原因】
01.摩擦や刺激によるメラニン生成→目の周りをこすることによる摩擦
02.紫外線ダメージ→紫外線はメラニンを生成し、ターンオーバーが乱れると沈着する
青ぐまの特徴
「青ぐま」は目の下の皮膚科青~紫っぽく見えるクマで主な原因は「血行不良」「皮膚の薄さ」です。皮膚を軽く引っ張ると色が薄くなったり、動くのが特徴です。(=血流由来のサイン)
【主な原因】
01.目の下の血行不良→睡眠不足、冷え性、長時間のスマホ・PCの使用による眼精疲労、ストレスや自律神経の乱れ
02.皮膚の薄さ・加齢→皮膚が薄いことにより、眼輪筋の血管が透けて見えて青ぐまのように見える
黒ぐまの特徴
「黒ぐま」は目の下に実際の色素や血流の変化がなくても影によってクマっぽく見える状態です。つまり「構造的なくま(影ぐま)」です。皮膚の色ではなく、光の当たり方・凹凸の形状が原因です。
【主な原因】
01.皮膚・脂肪のたるみ→加齢による皮膚のゆるみ、眼輪筋や靭帯のゆるみ、目の下の脂肪の突出など
02.皮下脂肪や骨格の凹み→頬が痩せてくる、もしくはもともと骨格的に低い、ダイエットや加齢で脂肪が減少し、ティアトラフが目立つなど
03.光の当たり方→上から光が当たるとふくらみの下に陰影が出る
クマの種類の見分け方
01.鏡の前で上を向く
→影が薄くなれば→黒ぐま
→そのまま残れば→茶ぐまもしくは青ぐま
02.皮膚を軽く横に引っ張る
→色が動く、薄くなる→青ぐま(血行不良)
→色が変わらない→茶ぐま(色素沈着)
03.ホットタオルで温めてみる
改善すれば→青ぐま(血行不良)
変わらなければ→その他のタイプ

茶ぐま原因と治療方針
| 原因 | 状態 | 改善の方向性 | 
|---|---|---|
| 表皮のメラニン沈着 | 洗顔・こすり・紫外線 | メラニンを還元・排出 | 
| 炎症後色素沈着 | アトピー・擦過・レーザー後 | 抗炎症+ターンオーバー促進 | 
| くすみ・血行不良併発 | 色ぐま・青ぐま混在 | 美白+血流改善を同時に行う | 
茶ぐまは皮膚への色素沈着が起こり、肌の生まれ変わりがしっかりと出来ていないことが原因と言えます。肌の生まれ変わりとしっかりと出来るようにすることと炎症や沈着を起こさないことが重要となります。
茶ぐま治療方法
01.レーザー系
🔸ピコトーニング(ピコレーザー)→メラニンを少しずつ分解・排出し、色素沈着を改善!くすみが無くなり、全体的なトーンアップ効果が見込める!
🔸デルマシオ(エレクトロポレーション)→トラネキサム酸やビタミンC、グルタチオンを導入することで炎症鎮静+メラニン抑制効果!ピコトーニングとの相乗効果も◎
02.内服
🔸トラネキサム酸(トランサミン)→抗炎症作用
🔸シナール(ビタミンC)→抗酸化作用/皮膚へのダメージ軽減
🔸ユベラ(ビタミンE)→抗酸化作用/新陳代謝の促進
🔸グルタチオン(タチオン)→抗酸化作用/老化予防
🔸ハイチオール(L-システイン)→皮膚のターンオーバー促進
03.外用
🔸ハイドロキノン→強力な美白効果
🔸トレチノイン→強力な肌のターンオーバー促進効果
04.ホームケア
🔸UVケア→SPF30以上+PA+++の日焼け止めを毎日使用
🔸摩擦を避ける→クレンジング、洗顔時は優しく。
🔸睡眠・食事で栄養補給→代謝を上げる
青ぐま原因と治療方針
| 原因 | 状態 | 治療の考え方 | 
|---|---|---|
| ① 血行不良 | 毛細血管のうっ滞・酸素不足 | 血流を改善・代謝促進 | 
| ② 皮膚の菲薄化 | 皮下組織・真皮のボリューム減少 | 皮膚を厚く・ハリを戻す | 
| ③ 静脈の透け | 皮膚が薄く血管が透見 | 肌質改善・光拡散性UP | 
青ぐまの改善には血流や代謝が大きく関係しており、さらに皮膚が薄くなることによって血管が薄く見えてしまうことがあるので血行促進と皮膚にハリや厚みを出すことが重要となります!
青ぐま治療方法
01.注入・再生治療系
🔹リジュランi/オルチャン注射(PN)→真皮層の線維芽細胞を刺激、皮膚を厚くし、ハリを回復!皮膚の透明感を高めて血管の透けを緩和。
🔹コラーゲン注射(コラージュ)→コラーゲン産生促進+抗炎症効果!乾燥と皮膚の薄さを緩和し青みを和らげる。
02.レーザー系
🔹ポテンツァ(マイクロニードルFR)→真皮層の線維芽細胞を活性化して、コラーゲン産生!ドラックデリバリーでトラネキサム酸やビタミンCを導入し、血行改善と色調均一化!
🔹ジェネシス(ピコレーザー)→温熱効果で目周りの血流改善と青み緩和!血管拡張と血行促進に効果的。
🔹デルマシオ(エレクトロポレーション)→トラネキサム酸+ビタミンC+グルタチオン導入で炎症鎮静+代謝促進+トーンアップ効果!
03.内服
🔹トラネキサム酸(トランサミン)→抗炎症作用
🔹シナール(ビタミンC)→抗酸化作用/皮膚へのダメージ軽減
🔹ユベラ(ビタミンE)→抗酸化作用/新陳代謝の促進
🔹グルタチオン(タチオン)→抗酸化作用/老化予防
🔹ハイチオール(L-システイン)→皮膚のターンオーバー促進
04.外科治療系
🔹ナノリッチ(脂肪注入)→なめらかな幹細胞を目の下へ注入することで血流の流れを促進させ、肌の組織を再生させます。
🔹CRFコンデンスリッチフェイス(脂肪注入)→濃縮した脂肪細胞を目の下~ゴルゴへ注入し、皮膚に厚みを持たせる。
05.ホームケア
🔹目元を温める→ホットアイマスク
🔹睡眠・食事のリズムを整える→7時間以上の睡眠/栄養のバランスのとれた食事
🔹スマホ・PCの長時間使用を控える→画面からの距離をとる/仕事以外でのスマホやPCを極力控える
🔹摩擦を避ける→クレンジングや洗顔時は優しく洗う/目周りを必要以上にこすらない
黒ぐま(影ぐま)原因と治療方針
| 改善方向 | 目的 | 治療法例 | 
|---|---|---|
| 膨らみを減らす | 眼窩脂肪の突出を解消 | 経結膜脱脂術(裏ハムラ法) | 
| 凹みを埋める | 影を目立たなくする | ヒアルロン酸注入/CRF・ナノリッチ脂肪注入 | 
| たるみを引き締める | 皮膚・靭帯のゆるみ改善 | ポテンツァRF/HIFU/糸リフト | 
| 皮膚のハリを戻す | 影をやわらげる | リジュランi・コラージュ注射・エクソソーム導入 | 
黒ぐま(影ぐま)の原因はふくらみやへこみによってできる影やチークの低さ(骨格)、靭帯のたるみが主な原因となり、光の当たり方や見方によっても大きく左右されます。よって、メイクなどでカバーができない凹凸へのアプローチが重要となり、立体的にバランスを整える必要があります。
黒ぐま(影ぐま)治療方法
01.外科治療
▪裏ハムラ/クマ取り(脱脂)/表ハムラ→下まぶたの結膜側から脂肪を取り出す、又はそのまま凹み部分へ脂肪を再配置することで凹凸を改善する!
▪脂肪注入(CRF/ナノリッチ)→自身の脂肪を加工し、ボリュームロスしている部分へ注入し、バランスを整える。
02.注入・注射系
▪脂肪注入(CRF/ナノリッチ)→自身の脂肪を加工し、ボリュームロスしている部分へ注入し、バランスを整える。
▪ヒアルロン酸→凹み部分へ注入することで光の反射が変わるので影がなくなる。
▪コラーゲン注射(コラージュ)→軽度の溝へ注入し、影を薄くするとともにボリュームを出し小じわも緩和させる!
「茶ぐま」「青ぐま」「黒ぐま(影ぐま)」それぞれの原因と治療方法は異なります。適切な診断を行い、治療していくことが必要になります。また、クマの種類は1つだけではなく、複数のクマが混在している方がほとんどです。「茶ぐま+青ぐま」や「青ぐま+黒ぐま+茶ぐま」の可能性もございますので1つの施術で完結しないこともあり得ます。特に茶ぐまはレーザーや外用など時間と回数がかかるものですので「青ぐま」「黒ぐま(影ぐま)」を先に治療していく方が多いです。逆に外科治療はダウンタイムが取れないなどの理由から茶ぐまから治療を行うこともあります。お客様1人ひとりのお悩みやご要望に合わせてご案内が可能となりますのでご安心ください。

目の下の小じわの原因は?
目の下の小じわのお悩みは美容医療の中でも非常に相談件数が多い内容となります。乾燥やボリュームロスによる小じわや笑った時にできる表情ジワなどさまざまです。手軽に注射で改善や緩和ができるものもありますので自分の悩みはどのタイプなのか知っておくと良いかもしれません。
01.表皮層のしわ
【原因:乾燥、ターンオーバー低下】→保湿不足、紫外線、クレンジングの摩擦、加齢による角質水分量低下。特に乾燥による「ちりめんじわ」が多い。
【治療方法】→💎ジェネシス→温熱効果でコラーゲン、エラスチンを増やしハリツヤを上げる!
      💎デルマシオ→強力な保湿効果で肌の保水力を上げる!
      💎外用(レチノール)→お肌のターンオーバーを促進させ新しい肌を表面へ出てくるようにアプローチ!
02.真皮層のしわ
【原因:コラーゲン、エラスチンの減少】→紫外線ダメージや加齢による線維芽細胞機能の低下。皮膚の弾力が失われていずれ深いシワへ
【治療方法】→💎肌育注射→真皮層の線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンを増やすことでハリツヤを上げ、小じわを薄くする!
      💎ポテンツァ→真皮層の線維芽細胞を刺激しハリツヤを出す、RFで引き締め、薬剤導入でさらにボリュームアップを図る!
      💎ピコフラクショナル→線維芽細胞へ刺激を与えることでコラーゲン、エラスチンが再生。古い角質、メラニンを排出し、皮膚を入れ替えることでちりめんじわの密度が軽減!
03.皮下組織のしわ
【原因:脂肪萎縮、ボリュームロス】→加齢やダイエットによる皮下脂肪の減少で皮膚が余ってたるみ、シワが強調される
【治療方法】→💎ヒアルロン酸注入→凹みや溝の部分へヒアルロン酸を注入し、即効性をもってふくらみを持たせる!
      💎コラーゲン注射→コラーゲン産生促進とボリュームアップ効果。乾燥と皮膚の薄さを緩和する!
      💎ナノリッチ脂肪注入→なめらかな幹細胞を目の下へ注入することで血流の流れを促進させ、肌の組織を再生させます。
      💎CRFコンデンスリッチフェイス→濃縮した脂肪細胞を目の下~ゴルゴへ注入し、皮膚に厚みを持たせる。
04.筋肉層(眼輪筋)
【原因:表情ジワ】→目を細める癖や笑顔の癖で目の下や目尻に繰り返し折れジワができ固定される。
【治療方法】→💎ボトックス→ボツリヌストキシンを筋肉へ注入し、筋肉の動きを抑制することで表情ジワを抑える!
      
目の下のトラブルは加齢や乾燥とともに複合的な悩みに発展しやすくなります。今回は「茶ぐま」「青ぐま」「黒ぐま(影ぐま)」「小じわ」「ちりめんじわ」など外科治療以外でも改善はできるのか?という内容をメインに解説してきました。原因によって1回で良くなるものや回数や時間がかかるものなどさまざまですが、今すぐ取り掛かることが出来るのはやはり生活習慣の見直しです!睡眠不足や食事のバランスが乱れる、紫外線ダメージ、乾燥や摩擦など今ではよく知られていることかもしれませんが、振り返った時に自分は本当にこのバランスがしっかりと取れているだろうか?と考えてみてください。意外とできてないという方は多いんです。簡単なことほど、いつでも始められるからとさぼってしまいがちですが継続するのはかなり難しいです。これを機に自分自身の生活習慣を見直すことから一緒に始めてみませんか?
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美容医療の経験豊富な井上院長とスタッフが、常に「お客様視点」を意識して、分かりやすくタメになる専門美容知識を発信いたします。
 
       
       
       
      