ポテンツァ「ダイヤモンドチップ」は「HIFU」と違う!?
年齢とともに気になる「フェイスラインのもたつき」や「肌のハリ不足」。切らずにリフトアップや引き締めを叶える美容医療として、高周波(RF)を使った“たるみ治療”が注目されています。中でも最近話題の**ポテンツァの「ダイヤモンドチップ」**は、針を使わずにRFを照射できる新しいタイプの治療法として、肌質改善と引き締めを同時に叶える選択肢として人気を集めています。しかし、RFを用いた引き締めレーザーには「サーマクール」や「フォトRF」「ボルニューマ」など、さまざまな種類があり、それぞれに違った特徴があります。 「どれを選べばいいの?」「本当に効果があるのはどれ?」と悩む方も多いのではないでしょうか。このコラムでは、ダイヤモンドチップとその他代表的な高周波引き締めレーザーを徹底比較し、それぞれの効果・特徴・適した肌タイプについてわかりやすく解説します。 ✅ポテンツァ「ダイヤモンドチップ」とは? 美容クリニックなどで導入されているRF(高周波)を使ったたるみ・肌質改善治療の一種です。「ポテンツァ」はJeisys Medical(韓国)などが開発している医療用RF(ラジオ波)治療器で、肌のたるみ・小ジワ・毛穴などの改善を目的としています。通常はいわゆる“マイクロニードルRF”タイプ(微細な針を皮膚に刺して高周波を通す)など複数の方式・チップ構成があります。 「ダイヤモンドチップ」は、ポテンツァで使われるチップの一種で、“針を使わないタイプ”のアタッチメントです。尖ったマイクロニードルではなく、表面がダイヤモンド素材かコーティング(ダイヤモンド粒子など)になっており、皮膚表面に密着させて高周波(RF)エネルギーを照射する方式です。このチップでは「モノポーラ(単極)」「バイポーラ(双極)」という2種類の高周波を連続して照射することで、浅い層からやや深い層まで熱を与え、肌の引き締めを図る設計になっています。 📍モノポーラとは?「単極性RF」 特徴 内容 電流の流れ 「1つのチップ(電極)」から体内にRF(高周波)を流し、体の別の場所(アースパッド)に電流を逃がす方式です。 作用の深さ 深い層(真皮深層〜皮下脂肪)まで熱が届きやすい。 効果 皮膚の引き締め(タイトニング)、脂肪層の加熱による部分的な引き締め・たるみ改善などに有効。 代表機器 サーマクール(Thermage)などがこの方式。 注意点 深く作用するため熱感が強い/火傷のリスクが若干高め。痛みを感じることも。 📍バイポーラとは?「双極性RF」 特徴 内容 電流の流れ 同じチップ内に2つの電極があり、電流は皮膚表面の浅い部分で完結する方式。 作用の深さ 表皮〜真皮浅層までに限定され、熱の届く深さは比較的浅め。 効果 肌のキメ・ハリ改善、毛穴、小ジワなどの肌質改善に向いている。 代表機器 ePlus(イープラス)やポテンツァの一部チップなど。 注意点 安全性は高いが、深いリフトアップや脂肪層への作用は弱め。 🔀「モノポーラ」と「バイポーラ」の両方が使える「ハイブリット型」が「ダイヤモンドチップ」 ポテンツァのダイヤモンドチップなどは、両方の波形(モノポーラとバイポーラ)を組み合わせて照射する機種もあり、 浅い層と深い層の両方にバランスよく作用できるというメリットがあります。 📍「モノポーラ」と「バイポーラ」の違い表 比較項目 モノポーラRF バイポーラRF 電流の経路 体内→アースパッド チップ内で完結 熱の深さ 深い層(皮下) 浅い層(真皮) 効果 引き締め、たるみ 肌質改善、小ジワ 痛み やや強いことあり 比較的少ない 使用例 サーマクールなど イーロス、ポテンツァ等 ✅ダイヤモンドチップのメリット 効果・メリット 内容 肌の引き締め(タイトニング) 表皮〜真皮に熱を与えてコラーゲン・エラスチン生成を促すことで、肌が内側から引き締まる感触が出る。 たるみ・ほうれい線・マリオネットラインの改善 加齢でたるみやシワができた部位のハリを回復し、線の目立ちなどを軽くする。 毛穴の開き・肌質改善 コラーゲン増加などで肌のハリやツヤがよくなり、毛穴が引き締まって見えるようになることがある。 痛み・ダウンタイムが比較的少ない 針を使わないため、刺すタイプのRFやニードル使用治療より痛みが少なく、赤み・腫れなどのダウンタイムも短いという報告が多い。 短時間で可能 照射時間が比較的短く、施術自体も負担が少ないというところがメリットに挙げられている。 ⚠ダイヤモンドチップの注意点・デメリット ただし、万能ではなく注意すべき点もあります! 1.一回だけでは効果がそこまで大きくないことがある。複数回(たとえば2〜3回、あるいはもっと)続けることで効果が安定しやすい。 2.出力・ショット数が少ないと物足りないというケース。肌悩み・範囲によっては十分なショット数が必要。 3.症例・肌質によっては効果の持続期間が限定的(1〜3ヶ月程度という意見もある)こと。 4.熱を使う治療なので、やけど・赤み・ほてりなどの副作用の可能性、特に敏感肌・炎症肌・日焼け後など肌が弱っているときには注意が必要。 5.適応かどうか、望む効果に対してこの治療が最も良い選択かどうかをクリニックでのカウンセリングで判断することが大事。特に深いたるみや顎下の重さなどは針RFやハイフのほうが向いていることも。 ダイヤモンドチップと同じく高周波を用いてお肌のたるみ予防や引き締めを行う医療機器は他にも複数あります。代表的なものだと「HIFU」や最近流行りだしているのが「ボルニューマ」などですね。高周波RFでの治療の最大のメリットは「痛みが少なく、ダウンタイムも少ないこと」と言えます。ですが一方で物足りなさを感じてしまう方がいるので事実です。よって、高周波RFよりも効果実感の高い「糸リフト」を選択肢の中に取り入れるお客様も多くいます。 📍「たるみ予防」「引き締め」治療のお悩み別比較表 治療名 仕組み・原理 ポテンツァ・ダイヤモンドチップ 高周波(RF)治療。針を使わないノンニードルチップ。モノポーラ+バイポーラのRFを使って、浅い層から深い層まで加熱して、コラーゲン・エラスチンの生成を促し、引き締めを図る。 HIFU(高密度焦点式超音波) 超音波を一点に集中(焦点化)させ、熱を発生させて、肌の深部(特に SMAS 層=表在性筋膜)を収縮・引き締める。真皮層・脂肪層にも作用。 ボルニューマ 高周波(RF)を使って真皮層~皮下脂肪層に熱を与えるタイプ。肌の内側からふっくらさせ、ハリ・弾力・たるみの改善を目指す。比較的温和で痛み/負担が少ないよう設計されている機種が多い。 糸リフト(スレッドリフト) 医療用の糸(吸収性/非吸収性)を皮下に挿入し、物理的に肌を持ち上げる。糸自体の引き上げ作用+糸による刺激でコラーゲン生成も促す。 ✔作用する深さと層の違い 治療 主に作用する層 ポテンツァ・ダイヤモンドチップ 表皮〜真皮深層〜皮下(浅〜中)層。モノポーラで深め、バイポーラで浅めにすることで広い層にアプローチ。 HIFU 真皮、脂肪層、そして SMAS 筋膜層(おおよそ4.5mmなど)まで。比較的深い層にも作用可能。 ボルニューマ 真皮~皮下脂肪層。SMASに届くことは主目的ではない。深さは HIFU ほど深くないが、広範囲に熱を与える。 糸リフト 糸の物理的挙上により、糸を挿入した部位の皮下組織を引き上げ。糸が通る深さは部位・デザインによるが、SMASなどを直接操作するわけではない(ただし引き上げ力は強いため、深部のたるみにも効果を出せる)。 ✔効果の持続力 治療 おおよその持続期間/効果の消え方 ダイヤモンドチップ 継続的に受けることで、2〜3ヶ月後にピークの効果を感じることが多い。長期維持には定期的な治療が必要。 HIFU 1回の施術で強い引き上げを感じることあり。持続期間は概ね半年〜1年程度と言われる。繰り返しでより安定。 ボルニューマ 効果のピークはややゆるやか(数週間〜数か月)で、持続力は中程度。6ヶ月〜1年くらいを目安とするクリニックが多い。 糸リフト 素材、糸の本数、構造によるが、一般的には 1年〜2年 程度持つケースが多い。高品質な糸/吸収性の良いタイプでは2〜3年の持続という報告も。 💡たるみ・引き締め治療を選ぶポイント 1.即効性と物理的な引き上げ力では、「糸リフト」が優れている。 2.痛みや安全性、ダウンタイムの少なさでは、「ダイヤモンドチップ」「ボルニューマ」「HIFU」が選びやすい。 3.持続期間では、素材・照射層・施術頻度などによって大きく差が出るが、やはり「糸リフト」が比較的長持ちするケースが多い。 4.コスト対効果と負担のバランスを考えると、複数の治療を組み合わせたり、軽い治療を継続して行う戦略も有効。 📍ダイヤモンドチップで効果を発揮しやすいお悩み 1.口横のポニョ(マリオネットライン周辺) 2.頬のボリューム 3.軽度~中度程度のフェイスラインのもたつき ⛔ダイヤモンドチップの効果が限定的・やや不向きな部位 1.あご下の脂肪が厚い・皮膚が重たいケース 2.深いたるみがあるフェイスライン ✅「ダイヤモンドチップ」VS「糸リフト」 「ダイヤモンドチップ(ポテンツァ)を定期的に継続する」のと、「糸リフトを年単位で行う」のは、どちらが効果的か?それはズバリ、目的・悩みの度合い・年齢・肌質・予算・ダウンタイム許容度によって最適解が変わります。 比較項目 ダイヤモンドチップ(定期) 糸リフト(年単位) 主な作用 RFで真皮層〜浅い皮下を引き締める(コラーゲン再構築) 医療用の糸で物理的に引き上げ、中〜深層にアプローチ 対象の悩み 肌のハリ・ツヤ低下/軽度たるみ/毛穴 中〜重度のたるみ/フェイスラインの崩れ/頬の下垂 効果の即効性 穏やか(数回でじわじわ) 高い(1回でリフト感を実感しやすい) 持続期間 2〜3ヶ月ごとに継続施術 → 維持可能 糸の種類によるが 1〜2年 のことが多い コスト 1回2〜5万円×年4〜6回=年間10〜30万円前後 1回15〜40万円程度(糸の本数による) ダウンタイム 赤み程度/当日〜翌日で収まる 腫れ・内出血あり(1〜2週間程度)可能性あり 痛み 少ない(針なし) 中程度(麻酔ありでも鈍痛あり) 肌質改善効果 あり(毛穴・ハリ・くすみ) 糸による刺激でコラーゲン生成はあるが限定的 メリット 肌の質感が全体的に上がる/ナチュラルな変化 一気に引き上げたい人に最適/即効性あり デメリット 大きなたるみには力不足/コストが積もる 痛み・腫れあり/やや不自然になることも 美容意識のタイプ 美肌と予防重視、継続できる人向け 短期的な結果を求める人/中年以降で重力を感じる人向け 💡まとめ たるみ・引き締め治療において「高周波RF治療」と「糸リフト」どちらにするのか。という問題はよく上げられる内容となります。一見、「糸リフト」のほうがメリットが多いのだから「糸リフト」のほうが良いと思うかもしれませんが、それは人それぞれです。もちろん、糸リフトでないとお客様が求めているような理想にはなかなか届かないケースも多く、年齢とともにたるみが加速していくのも事実です。ですが、痛みやダウンタイムも含め、お客様の気になる部位がどこなのかによって「糸リフト」ではなく「高周波RF]のほうが効果的にアプローチができるケースもございます。「たるみ・引き締め治療」といっても「どの部分が気になるのか」によって適応となる施術が異なります。ダイヤモンドチップや糸リフトだけでなく、場合によってはボトックスやヒアルロン酸、脂肪吸引などが適応となる場合もありますのでしっかりと医師に相談を行ったうえで治療選択ができると良いですね。