【院長が回答】「ヒアルロン酸は入れない方がいい」って本当?医師の見解をお話します!
目次
ヒアルロン酸注射を検討しているけれど、SNSで「入れない方がいい」「たるむ」「骨が溶ける」といった情報を見て、不安を感じていませんか?
実は、こうした噂の多くは、他の注入治療(FGF/PRP)での失敗経験や、施術の入れすぎによる「ヒアル顔」が原因です。
ヒアルロン酸そのものは、状況に合った医師のもとで受ければ安全で効果が期待できる施術なのです。
本記事では、FGF治療での失敗経験も含めて、ヒアルロン酸の本当の安全性とリスクについて解説します!
この記事でわかること
- 「ヒアルロン酸は入れない方がいい」ってホント?
- ヒアルロン酸のメリットとデメリット、本当のところは…?
- PRP/FGFとヒアルロン酸の違いって?
- 「ヒアル顔」を防ぐためには?
- 安全に受けるための医師・クリニックの選び方!
この記事を書いた人
井上礎馬(PEGASUS CLINIC院長)
内科・泌尿器科と初期研修を含め勤務し、自ら美容診療を学ぶ。 その後業界最大手クリニックで7年間院長を務め、美容皮膚科・外科診療についても学んだ後、PEGASUS CLINICを開院。 「日本美容外科学会」「日本内科学会」「日本美容外科学会正会員」など全7つの所属学会認定医。
01SNSの「ヒアルロン酸は入れるな!」は本当…?
SNSでヒアルロン酸注射に関して「不安になる情報」がありますよね。具体的には、以下のような主張をよく目にするのではないでしょうか。
- 皮膚が伸びて、かえって顔がたるむ!
- 骨が溶けます!
- 入れすぎると元に戻らない!
- ヒアル顔(顔全体がパンパンに不自然)になる!
特に「たるむ」「骨が溶ける」という内容、私もよく見かけます。これらの情報が本当なのか、それとも誤解なのか、詳しく見ていきましょう。
【結論】「たるむ/骨が溶ける」に医学的根拠はない!
結論から言うと、上記の主張はいずれも医学的根拠のない誤解であることが多いです。
美容整形は“健康な身体”に処置を施すわけですから、ある程度リスクは伴います。ただ、SNSで見かけるような『医学的にやるべきではない!』という大々的な発信は言い過ぎではないか…、というのが私の見解です。
誤解1:皮膚が“たるむ”について
「ヒアルロン酸を繰り返すと皮膚が伸びてたるむ」という主張には、医学的根拠はありません。
適量を適切な位置に注入すれば、皮膚が不自然に伸びるリスクは極めて低いとされています。
顔のたるみの主な原因は、加齢による皮膚のハリや筋力の低下ですので、『打っているor打っていない』にかかわらず、皮膚自体は老化によってたるみます。
つまりヒアルロン酸そのものがたるみを引き起こしているわけではなく、『ヒアルロン酸を打っている人でもいずれたるむ』が正しい表現です。
誤解2:骨が溶けるについて
ヒアルロン酸は、もともと体内に存在する成分でもあり「骨を溶かす作用」はありません。
高頻度かつ大量に注入し続けると、ヒアルロン酸が骨を圧迫してしまうことで、顎などの骨が吸収(薄くなる・凹む)される可能性はあります。
つまりここで大切なのは『ヒアルロン酸を入れすぎない(骨を圧迫しない)こと』であって、「ヒアルロン酸=骨を溶かす物質」というものではありません。
誤解3:「入れすぎると元に戻らない」について
ヒアルロン酸は、万が一入れすぎた場合でもヒアルロニダーゼという溶解酵素で元に戻すことができます。
また、何もしなくても体内の酵素により徐々に分解・吸収され、6ヶ月〜2年程度で自然に元に戻りますので「永久に残ってしまう」ということはありません。
むしろ『溶けない/自然分解されないもの(異物)』の方が、万が一炎症が起こった場合に、切開して取り除かなければいけないというリスクが伴います。
02【よくある質問】ヒアルロン酸にデメリットはあるの?
ここまで「ヒアルロン酸は良いもの」のような紹介をしてきましたが、もちろんデメリットもあります。ここまではあくまで『SNS上の情報は、間違った情報もある』というお話です。
ここからはヒアルロン酸でデメリットとされている点についてもお話していきますね!
1:「定期的な打ち直し」が必要
ヒアルロン酸注射の効果は永久ではなく、体内の酵素により徐々に分解・吸収されていきます。一般的な持続期間は、製剤や部位によって異なりますが、6ヶ月〜2年程度が目安となります。
ただここも誤解を招かないよう補足をすると、ヒアルロン酸が急に消えるわけではありません。
たとえば、アラガン社のジュビダームビスタ・ボリューマは約24ヶ月の持続とされていますが、2年後に突然消えるのではなく、注入後から少しずつ減少していくイメージです。
【院長の考え】失敗しても“やり直せる”というメリットでもある!

減少してしまう/減少させられるということは、裏を返せば「万一気に入らなくても元に戻せる」ということでもあります。
永久に残る施術ではないため、失敗しても時間が経てばリカバリー可能でもあるんです。
2:入れすぎると「ヒアル顔」になる可能性も
そもそも「ヒアル顔」とは、ヒアルロン酸の過剰・不適切な注入により、顔が不自然に膨らんだり、硬く張り出したような表情になったりした状態です。
特徴は、パンパンに張った頬、腫れぼったい唇、滑らかすぎる額、巨大な涙袋などです。
この「ヒアル顔」になってしまう原因は、注入量の過多と注入部位の偏り。たとえばほうれい線だけを何度も埋め続けると、その周囲だけ膨らんで周囲との段差が生じてしまいます。
ただし、これは「入れすぎ」「不適切な注入部位」が原因であり、適切な施術なら問題ありません。
また近年はMDコードなど顔全体のバランスを考慮した注入法が確立されており、部分的に溝を埋めるだけでなくリフトアップ注入で全体を整えることで過剰感を避ける技術もあります。
【院長の考え】なぜヒアルロン酸の“反対意見”が出るの?

これはあくまで私の考えなのですが、皮膚にハリを出す方法として、ヒアルロン酸の他に『FGF治療』というものがあります。
FGF(線維芽細胞増殖因子)とは、体内でコラーゲンやエラスチンを生み出す「線維芽細胞」の増殖・活性化を促す成長因子(タンパク質)の一種。
血管新生や創傷治癒に関与し、美容医療ではシワや頬のくぼみ改善(FGF注射)に用いられ、細胞自体を再生させるため長期間のハリ持続効果が期待できるんです。
恐らくですが…、『ヒアルロン酸はダメ。じゃあ何をやればいいの…?』に対するアンサーとしてFGF治療を推奨する一種の医療マーケティングなのではないかな、と考えています。
03【院長コラム】臨床現場の経験から「FGFを採用しない」選択へ

ここからは私の実体験をもとに、なぜ当クリニックがFGF治療を実施していないのかをお話します。
今から約10年前、まだ私が美容クリニックに勤務しはじめたばかりの頃、美容業界でFGF治療がブームになった時期がありました。もちろん私が勤めていたクリニックでもFGF治療を積極的に行っていたのですが、一部、失敗して顔がボンボンに腫れ上がっている方がいらっしゃいました。
(まだ若手だった私は、先輩医師が施術したお客様への謝罪対応を、何度も目の当たりにしました)
このFGF治療、実はヒアルロン酸と異なり、一度失敗してしまうと数年間はそのまま戻らず、ヒアルロン酸のように“溶かしてやり直し”ができないんです。
たとえお客様がその治療を望んだとしても、失敗したときに責任が取れない治療はしたくない。
この経験から、もし自分がクリニックを運営するようになっても絶対にやらないようにしようと心に決め、今に至るというわけです。
お客様が望む治療をするのではなく、お客様の願いを叶えるために「最適な提案をする医師でありたい」。この想いを常に心に秘めながら日々施術を行っています。
FGFとの違いを比較!ヒアルロン酸の“利点”は何?
ここからはヒアルロン酸のメリットについて、FGFと比較しながらもう少し詳しく深掘りしていきます!
メリット1:ヒアルロン酸は「入れた分だけ」膨らむ!
FGFは濃度や人の体質によって効果が変わる性質があるので、実は「どれくらい膨らむか」が予測しにくい性質があります。
一方、ヒアルロン酸は1cc入れたら確実に1cc分膨らむ。0.5ならその半分。
つまり医師の経験がそのまま“あなたの美しさ”に反映されて、仕上がりをコントロールしやすいんです。
またFGFと違いその場すぐでボリューム効果が現れるので、もし万が一失敗しても『溶かすべきかどうか』をその場で、その日にすぐ判断できるんです。
メリット2:万一の場合もすぐ戻せる!
先ほども紹介したように、ヒアルロン酸はヒアルロニダーゼという分解酵素を注射すれば数分〜数日で溶解させることができます。
これは医学的な失敗だけでなく『お客様的に気に入らない/直したい』という場合もその場でやり直すことができるというわけです。
04ヒアルロン酸に関するよくある質問
Q1. 費用はどのくらいかかりますか?
A. 注入部位や使用する製剤、注入量によって異なります。
詳しい料金については、カウンセリング時にお客様の希望する部位や仕上がりイメージをお聞きした上で、具体的なプランと費用をご提示させていただきます。
無料カウンセリングも実施しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
Q2. 初めての施術でも安心して受けられますか?
A. はい、初めての方でも安心して受けていただけます。
当院では累計10万件超の施術実績があり、カウンセリングでは丁寧にお悩みをお聞きし、適切な施術プランをご提案します。
不安な点や疑問点があれば、施術前に何でもご質問ください。
Q3. カウンセリングではどんなことを相談できますか?
A. カウンセリングでは、お悩みの部位や理想の仕上がりイメージ、施術への不安や疑問など、何でもご相談いただけます。
院長が直接お客様のお顔を拝見し、顔の構造や筋肉のバランスを見極めた上で、最適な施術プランをご提案します。
「こんな顔になりたい」という写真をお持ちいただくのもおすすめです。
Q4. 施術時間はどのくらいですか?
A. 注入部位や範囲によって異なりますが、施術自体は10〜30分程度です。
カウンセリングやデザイン決定、麻酔クリームの効果を待つ時間を含めると、初回は1時間程度お時間をいただいています。
Q5. 他の美容施術と併用できますか?
A. ボトックス注射や医療用レーザーなど、多くの施術と併用可能です。
ただし、施術の順番や間隔については医師の判断が必要となります。
複数の施術をご検討の場合は、カウンセリング時にご希望をお聞かせください。最適な施術プランと順序をご提案します。
ボトックスとヒアルロン酸の違いや併用について、詳しくは以下の記事もご覧ください。
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05ヒアルロン酸は「入れない方がいい」ではなく、「適切な医師のもとで受ける」が大切
今回は、「ヒアルロン酸は入れない方がいい」という噂の真相と、安全に受けるための医師選びについて解説しました。
この記事のポイント
- SNSでの風潮は、FGFなど他の治療法での失敗や、不適切な施術による「ヒアル顔」が原因
- ヒアルロン酸そのものは、確実性・安全性・即効性に優れた施術
- 適切な医師のもとで受ければ、安全で効果的
- 医師選びが最重要:原因を見極め、適切な注入部位を選べる医師を選ぶ
SNSでの「入れない方がいい」という風潮は、FGF/PRP治療での失敗経験や、施術の入れすぎによる「ヒアル顔」が原因でした。
ヒアルロン酸そのものは、1cc入れたら確実に1cc分膨らむ確実性、気に入らなければ溶かして戻せる安全性、施術直後から効果を実感できる即効性を兼ね備えた優れた施術です。
医師選びがもっとも大切で、ほうれい線の原因(筋肉の均衡のずれ)を見極め、適切な注入部位を選べる医師を選ぶことで、自然な仕上がりを実現できます。
完全個室で院長が一貫対応するため、安心して施術を受けていただけます。
この記事を書いた人
井上礎馬(PEGASUS CLINIC院長)
内科・泌尿器科と初期研修を含め勤務し、自ら美容診療を学ぶ。 その後業界最大手クリニックで7年間院長を務め、美容皮膚科・外科診療についても学んだ後、PEGASUS CLINICを開院。 「日本美容外科学会」「日本内科学会」「日本美容外科学会正会員」など全7つの所属学会認定医。